乳児知覚研究法にはどのようなものがあるか


 角膜反射による「乳児の眼球運動を利用した方法」、注視反応と凝視反応による「選好法」、刺激に類似したものと同じ反応が生じることによって測定する「条件づけ法」、同一の刺激に慣れるとその刺激への反応が低下することを利用した「馴化法」がある。

乳児の知識とは何か


 ピアジェ理論によると8〜9ヶ月ごろに「物の永続性」について説明しており、認識の起源は自己の感覚運動的期間にあるとされ、認知的世界は学習により構築されるとされてきた。しかしこんにちでは発達の初期から実態としての対象物の基本的な理解を示すということが考えられている。それは、対象の連続性、実体性、空間的連続包摂関係、境界性によって物質的性質理解がされていると定義される。

乳児のカテゴリ化について


 乳児は同一化カテゴリ、指示等価カテゴリ、知覚カテゴリ、概念カテゴリ、感覚カテゴリ、言語的カテゴリといった分類をする。またカテゴリ化の機能は任地の経済的負担軽減、予測性、時空間を超越して表現、思考の道具のために行われる。

乳児の記憶について


 乳児の記憶の行動指標として注視、偏好弁別、条件づけ、模倣、画されたものに対する反応、愛着行動、顔見知りの人、見知らぬ人への反応などによって判測定される。また、乳児記憶の性質として再認記憶は1ヶ月から6ヶ月に始まり、再生記憶は6ヶ月から1年にかけて始まる。

再生法と再認法の違い


 再生法は元の形で再現する方法で、再認法とは提示されたものが未知か既知かで反応する方法。

シンボルの発達について


 シンボルとはある対象、行為、思想がそれ自身ではないもので表されること。シンボルの例としてごっこ遊びがある。またこのごっこ遊びから獲得するものとして現実世界へのオリエンテーションとしての役割がある。

言語発達の段階について


 段階を順にまとめると次のようになる。1:発生 2:喃語期 3:一語分の使用 4:二語文 5:電報文 6:構文ルールの獲得 7:社会的言語の獲得

記憶の発達について


 記憶の発達にはハード的側面とソフトウェア的側面がある。ハード的側面は記憶の構造的側面であり、神経系の成熟に制約を受ける側面である。またソフトウェア的側面は記憶の機能的側面であり、体制化、方略、メタ知識などが分類される。