社会的動機とは個々人が社会生活を体験する中で獲得してきたとみられる動機の事であり、28種類ある。その代表的なものとして達成動機、親和動機がある。達成動機とは「卓越した基準を設定し、障害を克服し、力を発揮し他者をしのごうとする動機のことであるまた親和動機とは他者と友好的に接触し、協力し、生活を共にしようとする動機のことである。そしてその測定方法としてEPPSとTATの2種類がある。

 帰属とは外にあらわれた現象や行動から、その原因や事物や人間の特徴などを推論することであり、原因の帰属としてデータパターンに基づく帰属と事前の知識に導かれた帰属とがある。原因帰属は内在性、安定性、普遍性といった三要素からなる。また成功失敗の帰属というのもあり、これは 統制の所在×安定性 によって求めることができる。また帰属に関連して学習性無気力感という自分の反応が自分にとって重要な事柄と無関係であるという信念を持つという意味の言葉があり、これは後の学習を阻害してしまうことがある。また我々が情動を体験するには生理的喚起と認知的手がかりが必要である。その他には自己知覚理論という内的な手がかりがあいまいな時などに外部観察者と同じように行動、状況から自己の内的状態を知ることを意味する言葉もある。