序 (Foreword)
港町アリムール。漁港であると同時に交通の要所である。この港町からはノピャールなど大きな港町との定期便も多数出ており、世界的にも重要な町である。また最もアリムールから近い都市としてドラザァー城下町がある。ドラザァー城はドラザァー島という小島にある国家である。ドラザァー国は漁業によって成長した国家であるが領土は小さく、アリムールもこの国の領土ではない。実質この国の町と言えるのは城下町だけであって、他にはわずかな村落がある程度である。この国の王家にはある慣例があり、この国の姫は15歳〜20歳まで修道院に預けられるのである。そしてこの物語は姫イリサが修道院からの帰途の途中、アリムールへやって来たところから始まるのである。
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