後日談(Sequel story)



 一人の青年が本を閉じた。
「これが、私の曽祖父の残した本です。」
 もう一人の青年が話し始めた。
「僕の曽祖父があの島から帰ってきた後に街の人たちに言ったらしいんですが……誰にも信じてもらえなかったんです。」
「……だからマギスさんのひいおじいさんはこの本を残したと?」
「ええ。実は私も信じていないんです。でも……祖父が行って以来あの島には誰も行っていません。」
「……今、ドラザァー島に行く船乗りは誰もいないんです。お願いします、マギスさん。」
「……はい。私もあの島がどうなっているか知りたいんです。そして、曽祖父の言った事が本当かどうか確かめたいんです。」
「お願いします。」
「はい。えっと……ディングさんでしたっけ。かなり危険だと思います。それでも、行くんですね?」
「はい。」
 そして二人の青年はドラザァー島へ向かった。
 だが、それはまた別の物語である。

END


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