うーむ、道に迷ったようですね……。
「ゲファン達ともはぐれたようね。」
 そうですね、エアさん。
「うーん……辺りも暗くなってきたし……どうしようっか?」
 うーん……。

 ここはアマヤナク大陸のほぼ中央に位置するデオの森。
 一組の男女が道に迷っていた。
 男の名前はサケウス、女の名前はエア。
 先ほどまで他に二人いたのだがいつのまにやらはぐれてしまった。

 しょうがないわね、今夜はここで野宿ね。
「仕方ないですね。ゲファンさん達は無事ならいいんですが。」
 うーん、ゲファンはともかくシュビスがねー。
「あ〜。」
 シュビスがまた『おなかへったー』とかってわめいてそうでさ。
「簡単に想像できますね。」
 本当ね。
「さて、それじゃ準備しますかね。」
 そうね。

二人は木の陰で寝る事にした。
エアの顔は心なしか寂しそうな顔になっている。
そんなエアの様子にサケウスが気づいた。

 どうしたんですか?
「ん?ああ、なんでもないの。」
(あれ?エアさん泣いてる……?)そ、そうですか。
「うん、ごめんね心配かけて。」
 ……。
「それじゃ、お休み……。」

 (……起きてたんだ……。
  ……どうしよう……。)


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