(……そうは言ったけど……やっぱり怖い……。
明かりは……月の光もあまり……。
いくら目が慣れても……つらいわね……)
あら?
洞窟の中にはどこか見た風景
ここは……。
あれは……ゲファン?
隣にいるのは奥さんね……。
……結婚式?
何で結婚式が?1年以上前のことよ?
……あ。
私がいる。
そっか……過去か……過去を見せてるのか……。
よくあるパターン、か……。
あの時は辛かったなぁ……。
ゲファンが結婚するなんて、そうだろうと思ってたけどちょっとだけ期待してたからなぁ……。
……あたしに振り向かないかって。
そのころ。
サケウスも洞窟の中へ行くよう指示された
でもまだエアさんが……。
「何、心配いらん。彼女は絶対に無事じゃ。」
……。
「ほれ、何しとる。さっさと行かんかい。」
……。
うわぁ、真っ暗だな。明かりが確か……どこかに……。
あ、あったあった。
サケウスは火をつけた。
そして視界が広がった。
それを見たとき、サケウスは「え。」と声をあげた。
そこはどこか見た風景。
ここは……本部?
いったいどういうことだ?
「ゲファンさん、おめでとうございます。」
!?エアさん?無事だったのか。……いや。違う。
「いやいや〜おめでと〜。」
シュビスも……。
これは幻か?
「うわっ!」
サケウスは何かに驚き目を閉じた。
そして次に目を開けると。
「?」
そこはどこか見た風景。
……どこだ?ここは?
ゲファン?その隣にいるのは……ゲファンの奥さん?
……結婚式か?
あ。私がいる。
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