さかさま大学ノート編
「清水君、ちょっといい?」
「どうしたの、めぐみさん?」
「高橋君見なかった?」
「たしかレポートが終わってないって言ってたけど。」
「あー。」
「どうしたんですか?」
「いや、クリスマスパーティーやろうと思うんだけど。高橋君にはいいプレゼントになるでしょ。」
「でも昨日今年はデートになるかもって……。」
「上手くいくと思う?」
「全然。」
「でしょ?」
「ですね。」
……ちなみに高橋君はやはりフラれてしまいましたとさ、めでたしめでたし。
「めでたくないっ!」
まあまあ、高橋君。
学校仮面編
「クリスマスと言えど正義の味方を休むわけにはいかない!」
「あのさ軍平、今日は何もおこらないと思うよ。」
「ほほう。ちひろよ、何故そんな事が言いきれるのだ!」
「だって……学校冬休みだし。」
「はっ!!」
「本当になにやって……あら?」
「どうした、ちひろ。」
「いや、これ……。」
そこには小さな包みがあった。
「気をつけろ、ちひろ!爆弾かも……。」
「いやーそれはないない。」
「ふむ……怪しいところは無いようだな……。」
「でしょ?」
「ならば……正義の味方へのお礼か?」
「それもないでしょー。」
「……それはどうかな?」
そう言いながら軍平は包みを開けた。中には
「ただのゴミじゃないかー!まったく誰だ、こんなイタズラをするのは。」
ちなみに包みが置いてあった場所はゴミ箱のそばであった……そりゃ当たり前か……。
とってもメンバーガール編
「いや〜今日は儲かりましたね〜。」
「本当、こんなにクリスマスに人が来るとは思わなかったわ……。」
「ま、恋人がいないってことなんでしょうな。」
「あれ?」
亜美が二人のそばにやって来た。
「サツキさんは何も予定なかったんですか?」
「……。」
サツキは暗くなって黙ってしまった。
「ま、まあ私から何かクリスマスプレゼントいたしましょう。」
「本当?何でもいいの?」
「ええ。」
「じゃあ〜シャ○ルのコートにフ○ンディの財布に……。」
「あの。」
その時店内に刑事が入ってきた。
「どうも。実は最近放火が相次いでいるんです。それで不審人物を見なかったかと聞きこみをしてまして。」
「いや……そんなのは見てませんなぁ。」
「そうですか、では。」
そう言うと刑事は出ていった。
「物騒ですね〜。」
「気をつけよ、亜美ちゃん。」
「はい。」
「じゃ、私はお客さんの様子見てきますね。」
そう言うとサツキは雀卓の方へ行ってしまった。
「あれ?」
「どうしました、亜美ちゃん?」
「いや、なんでも買ってあげるって言う話は……。」
「しっ!」
千秋しまっていこー!編
部室に千秋と前田キャプテンと遠山みずほがいる。
「クリスマスかー。」
「そうね、千秋。でも、私達は練習あるのみよ!」
そう言うと前田キャプテンは外へ出ていった。
「……練習か……。」
「どうしました?千秋さん?」
「いや、いつもあいつには世話になっているだろ?何かお礼ってことでプレゼントやろうかなって……。」
「だったら、初勝利が一番嬉しいと思いますよ。」
「……そっか。」
おもむろに千秋は立ち上がった。
「練習いこっか。」
そう言って千秋は外に出ていった。
「千秋、来たわねー!びしびしやるわよー!」
千秋はくすっと笑った。
「さあ,いくわよ!大垣、手伝ってー!」
キャプテンの元気な声がグランドに響いていた。
ここもオチ無し?
まどぎわ族編
第八企画室にはサリーとヌシが座っていた。
「ねえ、今日ってクリスマスだっけー?」
「たしか……そうじゃねえの?」
その時、山路部長が入ってきた。
「おはようございます、二人とも。」
「おはよーございまーす。」
「おはよーございやーす。」
「今日はクリスマスみたいですねー。」
「あ、やっぱり?」
「じゃあ何かしましょっかー?」
「それはいいな。パーッとやろうぜ。」
「おはよーございます。」
丸岡が部屋に入ってきた。
「どうしたんですか?」
「いやね、今日はクリスマスなのよ。」
「ええ、そうですね。」
「あれ?お前よく知ってんなー。」
ヌシが意外という声を出した。
「いや、ふつうわかるでしょう。」
「でも俺ら二人ともわかんなかったんだぜ。」
「それは……この部屋にカレンダーが一つもないからでしょう!」
「じゃあ、プレゼントは今年のカレンダーってことで。」
サリーが笑顔で提案した。
「決定だな。」
「あの……プレゼントって……。」
「決まってるじゃない、クリスマスプレゼントよ。」
「でも……今年はあと1週間ほどで終わりますよ。」
「「あっ!」」
これにて終わりか?
グッティーよもう一度
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